東京婦人子供服縫製工業組合「創立75周年記念祝賀会」を開催
株式会社 近代縫製新聞社
東京婦人子供服縫製工業組合(白石正裕理事長)は、令和7年(2025年)、創立75周年を迎え、記念祝賀会を2月21日に、東京・ホテルニューオータニにおいて開催した。
当日は、組合員および来賓を含め約100名が出席。大川昌治常務理事の開会の辞に続き、白石正裕理事長が挨拶。「ひとくちに75周年といっても、東京のファッションひいては日本の繊維・ファッション産業のものづくりを我々は側面から支え、繊維産業の発展とともに今日に至っている。本組合の最盛期(1972年)には787社が組合に加盟しておりました。このころの東京は縫製産業の一大産地であり、各工場の社員数も多く、200~300人規模の工場も沢山あったと聞いております。そして今年の2025年、創立75年の節目にこのような場を設けることができたのも、組合の発展に尽力いただいた経済産業省をはじめ、東京都、関係各団体、諸先輩方そして、組合員の皆様のご理解とご協力の賜と感謝しております。顧みますと、終戦間もない1947年(昭和22年)、廃墟の東京にあって、衣料品の復興を目指して諸先輩方が集い、東日本既製服縫製連合会を結成し、厳しい統制下の元で活発な事業・啓蒙活動に取り組まれまたことが縫製産業においての団体の基ができたものと思われます。そして1950年(昭和25年)、当組合の前身となる東京洋装工業会が縫製技術の向上と、技術者養成を目的に会員数70人を持って設立され、そこから75年となります。そして、1959年に中小企業団体法の施行に伴い、東京婦人子供服既製服縫製工業組合に改組。1962年には、認定職業訓練校の円滑化を図り、生徒数6500人、事業内職業訓練の全盛を極め、縫製技術の向上と技術者の養成に活発な事業を展開してきました。そして、1969年(昭和44年)に組合創立20周年を機に、現在の名称である東京婦人子供服縫製工業組合に変更し、9支部・加盟組合員754社に拡大してきた。1971年(昭和46年)に待望の組合活動の拠点である服装会館が完成。その後、縫製企業としても企画・販売に目を向ける必要性の流れもあり、1995年より東京婦人子供服縫製産地展を3年間にわたり開催しました。これらが大きな流れとして捉えられます。今現在私たちがここにあるのも、諸先輩方の努力に感謝いたすとともに、今後の業界の発展とイメージアップに尽力していきたい」と述べた。
続いて、表彰に移り、同組合に対し、東京都中小企業団体中央会会長感謝状が贈られた。また、組合役員功労者として、大栗實氏、辻庸介氏、吉田昌二氏、大庭茂氏の4名に理事長表彰が贈られた。
来賓挨拶では、経済産業省製造産業局生活製品課の高木重孝課長(代読)、全国ミシン商工業協同組合連合会の高松紘次郎理事長、巣鴨信用金庫の二瓶克博理事長が祝辞を述べた。
この後、乾杯の音頭で、和やかな祝宴が催され、参加者それぞれに歴史の重みと諸先輩方への感謝を胸に、さらなる活性化・発展を願い親睦を深めた。