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TOWA JAPANの新製品 内外から注目のボビンワインダーABWー60R

株式会社 日本ミシンタイムス社

TOWA JAPAN(新潟県新発田市)の新製品『BOBBIN WINDER(ボビンワインダー・全自動糸巻機)』が内外から注目を集めている。
 操作しやすいタッチパネル方式が特長の1つで、糸巻き量は0・1秒単位で設定可能となっている。最大8パターンの糸巻き時間の登録が可能で、異常発生時の停止プログラムも安心だと好評だ。
 糸バラケを防止する自動整列機構に加え、汚れにくい無給油タイプや錆びにくい表面コーティング、負荷がかかるパーツの内厚設計、高硬度化を実現。消耗部品の交換が容易となっていることなど豊富な特長が人気を集めている。
 初期モデルは2020年3月に販売を開始したが、部品を依頼していた協力企業が継続不可となったことで、2021年4月に一旦販売を中止にした。
 その後、基幹部品を内製化し2024年5月から現行モデル「ABW―60R」として販売を再開したという経緯がある。

 営業部の渡邊大氏は、同機の優れた特長が再び注目、期待を集めていることなど、ボビンワインダー「ABW―60R」について次のように語ってくれた。
​ 「従来品と比較して、メンテナンス性と使いやすさを重視している。従来品は消耗部品の交換もある程度バラさなければ交換不可能だったが、新製品のABW―60Rは消耗部品を交換しやすい設計としている。また、負荷がかかる部品について強度を出せる設計に変え、無給油かつコーティング加工にしたことで、より汚れや錆びによる動作不良もない。さらに近年、ユーザーが増えている工業用プラスチックボビンにも対応できる」と同機について説明する。「海外工場での販売状況もお陰様で堅調に推移しているが、基本的には日本国内(日系)に向けてのものだ。初期モデルは実質販売期間が約10カ月間で30台強販売した。再開した現行モデルは、昨年のJIAM 2024 OSAKAでの発表がほぼ初披露となったため、まだ少量の販売実績だが、注目度の高さに手応えを感じている」。
​ さらに、「もともと自社製品であるボビンケースについて、エンドユーザーの声をお聞きする活動の中から、『ボビンワインダーを作ってほしい』というご意見を多数いただいたことから開発に至った。コロナの影響で一旦断念したが、再開に向けてより良い製品にしようと一丸となって開発したので、販売再開の時は初期モデルの時よりも嬉しく思ったことを覚えている。今後は同様の悩みを抱えるエンドユーザーの目に届くように、このABW―60Rの周知に力を入れていきたい」。

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